ブログをお読みいただきありがとうございます。
本日はBCワインについて語っていく記事です^^🍇
BCワインアンバサダーを名乗り、活動してきた私ですが、今までBCワインとは何なのかお話していなかったなーと気づきました。(遅い)
とにかくうまいうまいとしか言ってなかった…。
飲んでみたらわかる!いっぺん騙されたと思って飲んでみぃ~ってスタイルつらぬいてました(;^ω^)
BCワインオタクを豪語するからには、
BCワインの素晴らしさを懇切丁寧にみなさまにお伝えするのが我が使命!
ということで、
このブログでこれからどんどんBCワインの奥深さ、美味しさの秘密をお伝えしていきます^^
みなさまよろしくお願いいたしますね!🍷
BCワインとは何なのか?
カナダは世界第2位の国土面積を持つ、非常に大きな国です。
日本で、カナダで作られたワインは「カナダワイン」と呼ばれています。
カナダでワイン生産が活発に行われているのは、カナダの東側のオンタリオ州と西側のブリティッシュコロンビア州(British Columbia州)」です。
オンタリオ州のワインはオンタリオワインと呼ばれ、ブリティッシュコロンビア州のワインはBritish Columbiaの頭文字をとって、「BCワイン(ビーシーワイン)」と呼ばれます。
BC州はオリンピックで有名になったバンクーバーがある州で、カナダの中でも比較的温暖な気候と言われています。
カナダのワイン総生産量のうち約75%を占めているのがオンタリオ州。
私の住まうBC州は全体の25%ほどのワインを生産しています。(地図の赤い場所がBC州です。)
BC州とオンタリオ州では気候が全く異なる!
トロント・ナイアガラの滝を擁し、カナダ全体で生産されるワインの75%の生産量を占めるオンタリオ州は亜寒帯湿潤気候(寒冷湿潤気候)。緯度は41度から44度くらいのところにヴィンヤードが広がり、フランスのニースやイタリアのフィレンツェのような位置関係にあります。
いっぽう、、西側のBC州は西岸海洋性気候。BCワインのほどんどが生産されるオカナガンエリアの緯度は49度とオンタリオよりも北になりますが、長い日照時間と太平洋側からの暖かく湿った大気、バンクーバーアイランド・ウィスラーなどの山々によってレインシャドーエフェクト*の恩恵をうけ、高品質なブドウが作られます。
レインシャドーエフェクト
海からの暖かく湿った風が山にぶつかり雨となり、山の反対側には温かな空気のみが流れる現象。
ブドウ栽培にとても有利で、BC州ではバンクーバーアイランドの山脈とウィスラー周辺の山々でそれが起こる。バンクーバーの冬が温暖で雨が多いのはそのため。
BCのワイン生産地についてはこれからどんどん深堀りしていきますが、高品質なBCワインが作られる「オカナガンヴァリー」はなんとなんと準砂漠気候!知れば知るほどユニークですよね^^
私のBCワインのブログを読み進めていただいた、ワイン好きのみなさんの口からいつか、「カナダワイン」を「BCワイン」「オンタリオワイン」って話が出たら私とっても嬉しいな~なんて思っています。
産地呼称制度
BC州で作られたワイン、かつ一定の基準をクリアし、品質が認められたものには「BCVQA」という産地呼称制度(フランスのAOC、イタリアのDOC)が与えられます。
BCワインの中心地・オカナガン
オカナガン(オカナガン・ヴァリー)はオカナガン湖をBC州最大のワイン生産地で、BCワイン全体の約85%のワインが作られます。気候は準砂漠気候で、冬は-20℃、夏は40℃を上回る日もある、寒暖差が激しい場所です。
オカナガン湖は南北に長く、この湖の周りだけでも気候が異なるとてもユニークな場所です。
オカナガンの独特な気候の秘密は、この長い湖です。
湖の上半分(北側)にケロウナ・レイクカントリーという街があり、下半分(南側)にはサマーランド・ペンティクトンがあります。ペンティクトンの右上にはナラマタ・ベンチというサブGI*ができました。
Sub GI(サブGI) ワイン生産地(テロワール)の中にある特に高品質なブドウが育つエリアのこと。 例えばフランスのボルドーの中のメドックなど。ワインは小さなエリアから来るほど、高品質、値段も高くなりやすい。
私が初めて夏のオカナガンに来た時、なぜか「あ、ここだ!」と感じ、感動したことを今でも覚えています。
空が驚くほどに広く、ごつごつとした雄大な山並みから、透き通った風が吹き抜けます。
その風は自然の防虫剤の役割をもち、ブドウを守るために薬品を使う必要もありません。
カナダという国が環境への意識が高いこともあり、BCワインはオーガニック・バイオダイナミック・ヴィーガンなワインが多いです。
サステイナブル(持続可能な)なワイン生産に取り組んでいるので、オカナガンワイン(BCワイン)は高品質かつ生産量が少ないのです。
地球にやさしいワインは、人にも優しいワインだと思います。
ひと口飲むと、オカナガンの美しい風、雄大で広大な山並みを感じる、鮮やかでパワフルな味です。
このブログをお読みの皆様にもぜひ味わっていただきたいです。
BCで作られるブドウ品種
そんなカナダ・BC州で育てられているブドウ品種は80種類以上!
主に作られるブドウ品種は、
【白ワイン】
ピノグリ・シャルドネ・ゲヴェルツトラミネール・リースリング・ソーヴィニヨンブラン・ヴィオニエ
【赤ワイン】
メルロー・ピノノワール・カベルネソーヴィニヨン・カベルネフラン・シラー・ガメイノワール・マルベック・マレシャルフォッシュ・プティヴェルド
が挙げられます!
カナダは移民の多いインターナショナルなお国柄。BC州のワイナリーには多くのフランスやヨーロッパから移住してきたワインメーカーが、自分の国の伝統をBCワインに落とし込んでいます。
最近、私はBCのイタリアン品種のバルベーラ、サンジョヴェーゼを飲みました。場所がイタリアではないのでイタリアンな感じは少な目ですが、ブドウ本来の果実味、トマトやバルサミコを彷彿とさせるうま味のある酸味があっておもしろかったです。
いっぽう、ヨーロッパの伝統的で希少なブドウ品種も栽培されています。
フォッシュ(マレシャルフォッシュ)・オルテガ・ケルナー・ツヴァイゲルト・シーガレーベ・バッカスなどです。
これらのワインは生産量もごくわずかで、BCでも大手リカーストアでもあまり見かけることはできません。
舌の上で味わいを転がして遊ぶような、繊細でデリケートな味わい、でも驚くほどに飲みやすく、気づいたら1本終わってた!みたいなワインたちです。
以前、オカナガンのさらに北の小さなワイナリーに訪れたときに味わったフォッシュ。名前に「レッドネック・カナディアン(首の赤いカナダ人)」=それくらい酔うほど飲んじゃう、と名付けられていて、このフレンドリーさ、いいなぁと感じました。^^
フォッシュは、ピノノワールく~メルローくらいのミディアムボディで、ゴロゴロした赤系果実とオークのバニラ・モカ感が感じられます。ピノノワールよりもマッシュルーム感や枯れ葉感は少な目かな?
日本へは、BCワインインポーターの滝澤修さんが、Oak Bay Wineryのフォシュを輸出入してくださっております!(フォッシュ単体は今年分は売り切れのようですが、ブレンドは購入可能なようです。)※現時点
まとめ
いかがでしょうか?
- BCワインはBritish Columbia州の頭文字をとったワインであること
- オカナガン湖という場所が中心になっていること
- 栽培されているブドウ品種が多く、多彩なスタイルが楽しめること
が、BCワインの基本情報となります。
これからもまだ伝わっていないBCワインの魅力を掘り下げつつ、楽しく、わかりやすくお伝えしていきます^^
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では、本日もブログをお読みいただきありがとうございました!
では、また🍷
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