こんにちは!BCワイン大好き、エリズワインクラブのエリです🍷
ブログを読みいただきありがとうございます^^
さて今回も前回に引き続き、BC州のワイン生産地について深掘りしていきます!
BCワインの9つの地理的表示・ワイン生産地
じゃじゃーん!!
BCワインの生産地をよりわかりやすく説明するために、私、こんなマップを作ってしまいました!!
BC州のもつ9つのGIs*の位置関係はこんな感じ。
前回お話した、BCワインの中心地オカナガン・ヴァレーは緑色に塗られたエリアです。
今回はオカナガン・ヴァレーの隣、ピンク色の部分「シミルカミーン・ヴァレー」についてお話していきます^^
*GIs…Geographical Indications の略で、ワインの産地を表す用語。日本語では「地理的表示制度」
原産地と結びついた品質や社会的評価を備えている産品に付される、産地を特定する表示のことです。
シミルカミーン・ヴァレー Similkameen Valley
シミルカミーン・ヴァレーはオカナガン・ヴァレーに隣接するエリア。
南はオカナガンのオソヨースに近いBC州とアメリカの国境あたりから、北西に大きく広がっています。気候はオカナガン同様温暖で準砂漠気候です。
主要なヴィンヤードはカウストン(Cawston)やケレメオス(Keremeos)に集中していて、BCワイン全体の生産量の6%ほどがシミルカミーン作られています。
シミルカミーンの最大の特徴は、カナダで最もオーガニック農家が多いエリアであること。
高い山々と渓谷から生み出された強い風は、作物を病気や害虫から守り、自然の防虫剤の役割を果たしています。
地域の農産物の40%が認証を受けたオーガニック栽培で、カナダでもっともオーガニックが進んだエリアと呼ばれています。オーガニック栽培は人の身体に安全なだけでなく、野生動物や植物の生態系を守るといった意味でも、とても大切なことだと思います。
農薬や化学肥料を頼らず、自然の力で育った自然のブドウ本来の味わいを最大限に活かした、できるだけ人の手を加えないナチュラルワインや、アンフィルターワインも多く作られています。その味わいはまさに「It blows my mind! (=目から鱗!感動!という意味)」、一般的なワインの味わいを疑ってしまうような、驚きの美味しさです!
シミルカミーンに最初のヴィンヤードができたのは1959年のこと。
まだまだ成長の余地があるテロワールなので、豊かな自然との調和を活かした、ナチュラルワインのメッカとなる未来を私は勝手に想像しています^^🍀
ブドウ品種
シミルカミーン・ヴァレーのブドウ栽培面積は633エーカーほど。
多く栽培されるブドウ品種は、
赤:メルロー・カベルネソーヴィニヨン・シラー・カベルネフラン・ガメイノワール・ピノノワール
白:シャルドネ・ピノグリ・リースリング
渓谷という、日当たりや風の流れの違いにより、場所によって適するブドウが異なる振り幅を活かして、オカナガン・ヴァレー同様たくさんの種類のブドウが植えられています。
エリのシミルカミーン・ヴァレーのワインレポ
先日、バーナビーにあるSTEM Japanese Eateryでいただいた、Cowston(カウストン)にあるLittle Farm Wineryのカベルネソーヴィニヨンがとっても美味しかったのでレポート!
このワインは、手摘みで収穫されたブドウをワイルドイースト(自然酵母)で発酵させた後、ステンレス製タンクで10か月熟成させ、ファイニング*やフィルターリング*をせずそのまま瓶詰めされています。
*ファイニング(Fining)…ゼラチンや卵白を使ってワイン内の不純物を取り除く作業。
*フィルタリング(Filtering)…濾過のこと。こちらもワイン内の不純物を取り除く作業。
ワインには濁りがみられ、香り・味わいはよく知るカベルネソーヴィニヨンと違い、さっぱりとしながらも濃縮したフルーツのアロマと、タバコや肉っぽいコクが強く感じられます。タンニンの主張が抑えめなので、優しい日本食との相性も抜群でした♡♡
また素晴らしいワインと出会ってしまった・・・。
まとめ
シミルカミーン・ヴァレーは、
・オカナガン・ヴァレーの隣のエリア
・オーガニック栽培がカナダで一番多い
・自然の力を最大限に活かしたワイン作り
がポイントです!
近年のナチュラルワインブームからも注目度の高いワイン生産地と言えます!
日本ではまだシミルカミーン・ヴァレー産のワインを手に取っていただける機会はないのですが…カナダワイン・BCワインのパワフルでエレガントな味わいをぜひあなたにもご堪能いただきたいです♡
YouTubeでも知られざるBCワインの世界を発信しておりますので、そちらもぜひチェックしてくださいね👆
BCワインに関するご質問やお問い合わせは「お問い合わせ」のページからお願いいたします。
では、また~!チアーズ!🍷
Eri
コメント