BCワインのオススメ品種/フレッシュ&ジューシーな柑橘系ワイン「ピノグリ」

BCワイン

ブログをお読みいただきありがとうございます😊
このブログは、カナダ・BCワインに恋に落ち、ワインの道を猪突猛進に突き進む駆け出しワインスペシャリスト・エリが、日本でまだまだ知られていない最新のワイン生産地「カナダ」のワイン情報をお伝えしています。

本日のブログでは、お問い合わせや職場(ワイン屋さん)でもご質問も多い、「BC州産ワインのおすすめブドウ品種」について深掘り^^

カナダ・BC州のワイン生産の中心地「オカナガン」は南北に細長く北と南で気候が大きく違います。北は北緯50℃上に位置し、ブドウ栽培ができるギリギリに近い寒冷エリア。
いっぽう、南はメキシコから続く砂漠の影響を受けた、熱く乾燥した準砂漠エリア。

この両極端の気候の両方を兼ね備えるこの場所では、リースリングやピノノワールといった寒冷な気候を好む品種から、カベルネソーヴィニヨン・ヴィオニエといった温暖な気候を好む品種まで、バラエティ豊かに育てられています。

そんなバラエティ豊かなBCワイン中で、まずトライしていただきたい品種はピノグリ!🍋
ピノグリはBC州で育てられる白ワイン品種、第1位なんですよ~!

レモンやライムのアロマが特徴で飲みやすい白ワインであるピノグリは、カナダでどんなスタイルに進化しているのでしょう?では行ってみましょう!!

ピノグリとは?

ピノグリは、BC州でもっとも栽培されている白ブドウ品種です。
フランスではピノグリ。イタリアではピノグリージョと呼ばれる品種です。

ピノグリの原産はフランスで、ブルゴーニュ地方で生まれたピノノワールの突然変異で生まれました。「グリ」の意味はGray、果皮の色が灰色、またはブロンズ色やピンク色であることを意味します。(写真のような、ピンクや薄灰色の実が混じったグラデーションのような見た目をしています)

BC州のピノグリは、これから詳しく書いていきますが、北イタリアのピノグリージョのような爽やかで軽くフレッシュなスタイルと、フランス・アルザスの濃厚で蜂蜜のような、オフドライでトロピカルなスタイルの両方を兼ねそろえています。
ワインメーカーの理想や作りたいスタイルで作られており、フランス名(ピノグリ)とイタリア名(ピノグリージョ)の両方が自由に使用されています。

また、BC州ピノグリでは、シャルドネのように樽で発酵・熟成されることも多く、ブロンズ色の果皮を利用し、ロゼに近い銅色やサーモン色のワインを作っている生産者もいます。

ピノグリの味わいの特徴


ピノグリは、レモン・ライムの柑橘系のアロマから、洋ナシ、ハニーデューカンタロープメロンみずみずしいアロマ、少量のハチミツや貝殻ミネラルのノート、樽で熟成されたものはほんの少しのベーキングスパイスの香りも感じられます。

一般的に、フレンチスタイルのピノグリは、柑橘系フルーツのアロマが強く、やや甘みも感じるドライ~オフドライ(やや甘口)、リッチさがあるのでミディアムボディくらいとされています。

イタリアのピノグリージョは、ライムや洋ナシのグリーンなアロマが強く、みずみずしさとミネラル感が強調され、ドライ寄りでボディも少し軽め(ライトボディ~ミディアムボディ)です。イタリアのピノグリージョは、石や貝殻のようなミネラリティの要素がより強く感じられます。

BC州のピノグリは両者のいいところがバランス良く捉えられていて、イタリアのピノグリージョよりも果実味豊かでフルボディでありながら、アルザス(フランス)のワインよりも軽く、フレッシュな飲み心地です。

BC州のピノグリ、おすすめプロデューサー

それでは、BC州でピノグリに定評のあるワイナリーを紹介していきましょう♪

Phantom Creek Pinot Gris
Sutton Place Wine Merchant (商品ページ)

1本目は、Phantom Creek(ファントムクリーク)のピノグリ。海外の有名雑誌Wine Enthusiastでも91点を獲得した、非常に人気の高いピノグリです。

BC州・オリバーの、温暖で強い日光から育ったアロマは力強く、レモンジャムマーマレードの濃縮した柑橘系の香りと、ドライジンジャー、蜂蜜、ハーブのニュアンスがあります。味わいはドライでアロマが大きく口の中で広がります。ほんの少しの樽熟成が軽くクリーミーなテクスチャと、アーモンドのようなナッツっぽさも与えています。

Sperling Vineyards Organic 2021 Amber Pinot Gris
Sutton Place Wine Merchant (商品ページ)

2本目は、スパーリング・ヴィンヤーズ(Sperling Vineyards)のアンバーピノグリ。
こちらはナチュラルワインです。
その名の通り、ワインがアンバー色で、オレンジワインとしても紹介されております♪

ピノグリは前述させていただいたとおり、もともとのブドウの皮にピンクや銅色の色がついているので、皮ごと使ってワインをつくると皮からの色素がつきます。(通常の多くの白ワインは、ブドウを先にプレスしてジュースのみを使うので、白ワインの色になります。)

このワインは、ナチュール製法でブドウを房ごと使い、ブドウにもともとついている野生酵母での発酵と、野生マロラクティック発酵を経て、糖分とリンゴ酸が柔らかい乳酸に変換されています。
ワインができた後も、清澄や濾過はせず、薬品を使わず丁寧に圧搾して余計な成分を沈殿させ、亜硫酸塩などの添加物も加えずに仕上げた、ホリスティックなナチュラル・ピノグリです。

Gray Monk Pinot Gris
Sutton Place Wine Merchant (商品ページ)

3本目はこのブログでも何回もご紹介している、グレイ・モンク(Gray Monk)のピノグリです!

グレイ・モンクはBC州で一番最初にピノ・グリの木を植えたプロデューサであり、このワインはBCで最も売れているワインなんです!
色は美しい透明の金色で、鼻を近づけるとくっきりとした柑橘類の果汁と、皮のアロマの両方が感じられる。ほんの少しのハーブのヒントもあります。
味わいは、洋ナシ、白桃、若いリンゴの風味があり、ドライでありながらも強いフルーティーさがあるので甘さ感じられます。

飲みやすさ、美味しさ、食事との相性、どれを取ってもバランスが良く、どんなシチュエーションでも外さない、定番のBCワインです♪

Gray Monk Estate Wineryにて。このワイナリーにとってピノグリがいかに大切かがわかります。

世界の美味しいピノグリ&ピノグリージョ

ピノグリを語るには、世界のピノグリも外せませんね^^
同じ品種でもスタイルが微妙に違うのが本当におもしろいところです。ピノグリが好きな方はぜひこの2本もぜひチェックしてみてくださいね~!

Santa Margherita Pinot Grigio
Sutton Place Wine Merchant (商品ページ)

イタリアのクラシックなピノグリージョ。私が働くワイン屋でも、ヨーロッパからのお客様がこのワインを見つけると「これこれ♪美味しいのよね♪」と手に取っていく、彼らの定番ワインのようです。

クリーンで爽やかなイタリアンスタイルのピノグリージョは、黄色いゴールデンデリシャスリンゴ(黄リンゴ)をそのままガブっ!とかじったような、しゃっきり感とキレの良さを持ち、辛口の白ワインが好きな人に大変おすすめです。

フレッシュ・チーズや白身肉、スフレ、貝類を含むシーフード、シーフードベースのパスタや米料理など、非常に多用途で料理との相性が良いのが特徴です♡

Famille Hugel Classic Pinot Gris
Sutton Place Wine Merchant (商品ページ)

最後に紹介するのは、歴史的なフランスのピノグリです。
プロデューサーのヒューゲル家は1639年からアルザスでワインを造っており、フランス全土で最も古いワイン造りの家系のひとつです。ドメーヌ(ワイナリーが所有する土地)は現在、13代目の醸造家が引き継いでワイン生産を行っており、このドメーヌのほぼ半分はアルザスのグラン・クリュという一等級畑に指定されています。

ワインメーカーの言葉を借りると、”このピノ・グリは本当にドライでガストロノミック!リッチで丸みがあり、まだ辛口ではあるが、テリーヌ、白身肉、魚のソース煮に理想的である。アルザスの品種の中で、ピノ・グリは最も熟成能力が高い。”と評価されています。

まとめ&お知らせ

いかがでしょうか(#^.^#)?
ピノグリはワイン初心者さんでも美味しさをつかみやすく、特にBCのものはフレッシュ・ジューシーで美味しいので、ぜひお試しいただきたいです!

今回紹介させていただいたワインはすべて私が働いている「Sutton Place Wine Merchant」で販売しております。ぜひお気軽に遊びにお越しください!

Eri’s Wine clubブログでは、カナダからこれからも知られざるワイン情報を発信していきます。
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そして、Eri’s Wine clubではカナダ・バンクーバーにお住いの人向けにワイン会も開催しております。

記念すべき、再開1発目のワイン会は8月27日、バンクーバー在住のヨガインストラクターのTomokoさん(Tomokoさんのインスタグラム)をお招きして、ワインヨガの会を開催します!

夏の風を感じながらワイン片手にヨガをして、心と体をゆるめたあと、体の感覚とつながるマインドフルネスのミニセッションを行います🌱

そして、ワイン会の詳しい開催情報や参加方法はメールマガジンからお受け取りいただけるようになります。そちらもぜひチェックをお願いします^^

それでは、最後までブログをお読みくださり、ありがとうございました!

Eri🍷

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