Eri’s Wine clubブログをお読みくださり、ありがとうございます!
BCワインの魅力を伝えたいBCワインアンバサダーのエリと申します🍷
前回のブログではオカナガン観光・ワイナリー巡りにオススメのワイナリーを、オカナガン湖の上半分(ケロウナ~ペンティクトン)に焦点を当てて紹介させていただきました。
前編で紹介したワイナリーはケロウナや市街地からアクセスの良いので、1泊2日のツアーでも回りやすく、かつ、主に作られるワインもややライトめなボディ(ピノグリ・ピノノワール・リースリングなど)のエレガントなスタイルが多めなので、ワインを普段飲まれない方や重いワインはあまり好みではない方も楽しんでいただけるかと思います(^^♪
今回のブログではオカナガン湖をぐーーっと南下して、ペンティクトンよりもさらに南、アメリカとの国境付近まで広がるエリアのオススメワイナリーを紹介します。
ケロウナから国境付近の街・オソヨースまでは1時間45分ほどかかりますが、オカナガン湖の湖畔を駆け抜けるドライブでは、美しい湖の景色からダイナミックな大地の景色への移り変わりを目で楽しむことができ、このオカナガンエリアの魅力をより深く感じられること間違いなし!
それでは行ってみましょう♪
オカナガンの地形をおさらいしてみましょう!
⇧クリックすると地図が見られます
BCワイン生産の中心地であるオカナガン湖は、南北135kmに広がるとても大きな湖です。(135kmというと東京都から山梨県くらいの距離です!)
湖の最北端にはバーノンという街があり、湖の中心部にはカナダのハワイとも呼ばれ、観光地としても人気の都市・ケロウナがあります。橋を渡って、湖の西側を走る高速道路を南下すると、ピーチランド、サマーランドという別荘&住宅地エリアがあり、最南端には落ち着いた湖畔の街ペンティクトンがあります。
ペンティクトンの南側にはSkaha Lake(スカハレイク)という小さな湖があり、その下にオリバー、オソヨースと呼ばれる街が続きます。
今回フォーカスするオカナガン湖南側のエリアは、メキシコ~アメリカ(アリゾナ→ネバダ→オレゴン→ワシントン)から伸びる大きな砂漠地帯の最終地点でもあり、オカナガンが「カナダ唯一の砂漠気候エリア」と呼ばれるのはそのためなのです。
SKAHA BENCH / OKANAGAN FALLS
オカナガン湖の南側ペンティクトンとオリバーの間に、Shaka Lake(スカハレイク)があります。スカハレイクの湖畔に広がるエリアをSkaha Bench(スカハベンチ)、そしてそのやや南側のスカハレイクがくびれた部分にワイナリーとヴィンヤードが密集した集落・Okanagan Falls(オカナガンフォールズ)があります。
このエリアのブドウ畑の標高は平均して400~500Mと高く、ブドウ栽培には珍しい北向きのブドウ畑が多いようです。(通常は日当たりの良い東~南向き)。そのため、南部にありながらブドウの栽培環境は寒冷のため、シャルドネ・ピノグリ・ゲヴェルツトラミネール・メルロー・ソーヴィニヨンブラン・ピノノワールなどの品種が美味しく作られます。
このエリアを代表するおすすめワイナリーは
- Meyer Family Vineyards(マイヤーファミリーヴィンヤーズ)
- Noble Ridge Vineyard & Winery(ノーブルリッジ・ヴィンヤード&ワイナリー)
- Pentâge Winery(ペンタ―ジュワイナリー)
THE GOLDEN MILE BENCH
さぁ、どんどん南に参りましょう!
(BCワインオタクすぎる内容ですがついてきてくれている人はいるのかな? ふと不安が…笑)
Golden Mile Bench(ゴールデンマイルベンチ)はBC州で初めてSub-GI(高品質なワインを作る小さなエリア=フランスの村のようなもの)として認定された場所であり、緩急のある丘の西側に南向きで広がるワイン畑はとても温暖。赤ワインのふくよかなタンニンとボディを生み出します。
Mount Kobau(コバウ山)が持つ、氷河時代の堆積物と砂・砂利の混ざった地質はブドウの栽培に大切な水はけを良くし、大地と気候の両方のベネフィットをあわせ持つ、ワイン栽培の最適な土地と言えます。
このエリアで作られるワインの60%は赤ワイン。
メルロー・カベルネフラン、ピノグリ、シャルドネ、カベルネソーヴィニヨン、シラーがもっとも多く栽培されています。
このエリアを代表するおすすめワイナリーは
- Hester Creek Estate Winery(へスタークリーク・エステート・ワイナリー)
- Tinhorn Creek Vineyards(ティンホーンクリーク・ヴィンヤーズ)
BLACK SAGE BENCH
Black Sage Bench(ブラックセージベンチ)は2022年に認定された新たなSub-GI🆕
オリバーからオソヨースに向かうBlack Sage Rd(ブラックセージロード)は、道の両脇に広大なワイン畑がいっぱいに広がるワイナリーロード。砂漠気候の草木が極端に少ない大地に、ネイティブで育つセージとブドウの樹の緑が映える、目にも楽しいダイナミックなエリアです♪
ここは赤ワインの聖地。メルロー・カベルネフラン・カベルネソーヴィニヨン・シラーが多く作られ、白ワインはシャルドネ・ヴィオニエが代表的な品種です。
このエリアを代表するおすすめワイナリーは
- Burrowing Owl Estate Winery(バロウィングオウル・エステート・ワイナリー)
- Phantom Creek Estates(ファントムクリーク・エステーツ)
- Black Hills Estate Winery(ブラックヒルズ・エステート・ワイナリー)
Burrowing OwlはBC州でもっとも評価の高いワイナリーのひとつ。地元カナダ人はもちろん、カナダ国外のワインファンの中でも熱烈なファンも多いワイナリーです。人気のシラーは2%ほどヴィオニエを混醸する南フランスの伝統的なスタイルで作られ、それがとても美味しく、私も大大大好きな1本であります♡
Black Hillsのポートフォリオワイン「Nota Bene(ノタ・ベネ)」も毎年のヴィンテージを集めるコレクターがいるほどの人気です。フルボディの赤ワインすきさんには絶対的おススメです!
OSOYOOS
細長いオカナガンエリアの最終地点、オソヨースへようこそ!
アメリカとの国境沿いにあり、メキシコから伸びる砂漠地帯にあるここはペンティクトンよりも気温が5度も高く、夏場は40℃を超えるカナダで一番ホットなエリア。
こちらも赤ワイン品種の栽培が多く、メルロー・カベルネソーヴィニヨン・シラー・ピノノワールそしてジンファンデルが良く育ちます。白ワイン品種はシャルドネ・ソーヴィニヨンブラン・ヴィオニエが多く栽培されています。
このエリアを代表するおすすめワイナリー
- NK’MIP Cellars(インカミップ・セラーズ)
- Lastella(ラステラ)
NK’MIP Cellarsはオソヨースの先住民保護区域内に先住民と共に建てられたワイナリーであり、この土地と共生してきた先住民と共に代々受け継がれた知恵と伝統をワイン作りに活かしています。
まとめ
南オカナガン・ペンティクトン~オソヨースでは、湖と砂漠地帯が織りなす、ダイナミックな景観のコントラストを目でも、そしてワインの味わいからも、五感すべてで感じられます。
BCワインの真髄に触れることができる素晴らしいワイナリーが揃っておりますので、ぜひ足を延ばしてみてはいかがでしょうか(^^♪
【オススメワイナリーまとめ】
- Meyer Family Vineyards(OKANAGAN FALLS)
- Noble Ridge Vineyard & Winery(OKANAGAN FALLS)
- Pentâge Winery(SKAHA BENCH)
- Hester Creek Estate Winery(GOLDEN MILE BENCH)
- Tinhorn Creek Vineyards(GOLDEN MILE BENCH)
- Burrowing Owl Estate Winery(BLACK SAGE BENCH)
- Phantom Creek Estates(BLACK SAGE BENCH)
- Black Hills Estate Winery(BLACK SAGE BENCH)
- NK’MIP Cellars(OSOYOOS)
- Lastella(OSOYOOS)
BCワインについてのご質問、ワイナリーツアーについてもっと興味のある方は、お問い合わせからお気軽にお問い合わせください。
☆おしらせ☆
「カナダ・バンクーバーの今を生きる日本人」のインタビュー記事が掲載されました!
カナダに来た時は夢も希望もない、しがないワーホリ生だった私が、カナダでワインに行きつくストーリーをインタビューしていただきました。ひょんなことから人生が変わる。30歳からでも新しいことにチャレンジできる。この記事がだれかの背中を押すことにつながったら嬉しいです(#^.^#)
では、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
次回のブログもお楽しみに!
Eri’s Wine club エリ🍷
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