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このブログは、カナダ・BCワインにハマり、ワインの道を突き進む駆け出しワインスペシャリストEriが、日本でまだまだ知られていない最新のワイン生産地「カナダ」のワイン情報をお伝えしています！
本日のブログでは、BC州のワイン生産地をさらに細かく深掘り！ブドウ栽培が可能な北緯ギリギリに位置する最北のテロワール、「トンプソンヴァレー」と「シュスワップ」をご紹介します。
オカナガンに比べ、ブドウ栽培面積も少なく、まだまだ知名度の低いエリアではありますが、この土地に適した個性豊かなブドウが植えられていて、ここでしか飲めない珍しいワインも多い、面白いエリアです。
BCワイン・９つのワイン生産地をおさらい
トンプソン・ヴァレーとシュスワップはオカナガン・ヴァレーの上、赤色と紺色に塗られたエリアです。トンプソンヴァレーにはカムループス、シュスワップにはサーモンアームという街があります。
どちらも自然がとても豊かな美しいエリアです。
トンプソン・ヴァレー Thompson Valley GI
トンプソン・ヴァレーGIは、2019年にできた新しいGIで、北緯50.6度という、ブドウが育つワインベルト（緯度30～50度と言われる）ギリギリに位置し、トンプソン川とカムループス湖を中心に盆地として広がっています。
トンプソン・ヴァレーは大陸性気候で、ウィスラー周辺の高い山脈から守られた半乾燥地帯に分類され、夏は暑く冬は寒い、乾燥した砂漠のような気候です。
南北に流れるトンプソン川の絶え間ない動きが、気温を和らげる気流を生み出していて、ブドウ畑の温度と湿度を自然に調整する役割を担っています。
このエリアの土壌は、数千年前に南下した氷河の地層を持ち、シルト、砂、粘土の深い層が多い。
多くのブドウ畑の土壌は石灰（炭酸カルシウム）に富み、多くのワイン畑にミネラルに風味を与えています。
本格的なワイン生産は2005年に始まったばかりで、現在の栽培面積は90エーカーほど。
ブドウ園やワイナリーの活動は、カムループス市を中心に行われています。
代表的なブドウ品種
白：リースリング・シャルドネ・La Crescent・Frontenac Blanc・Frontenac Gris
赤：ピノノワール・カベルネフラン・メルロー・Marechal Foch・Marquette・Frontenac Noir・Frontenac Gris
リースリング、シャルドネ、ピノノワールなどの冬に強いヴィニフェラ品種が多く植えられワインメーカーに多くの選択肢を提供しています。
その他には、ミネソタ大学で開発された-38℃までの耐寒性をもつLa Crescent（味わいはリースリングやヴィオニエのようなアロマティックな品種）や、フランス生まれの品種だけど現在では北米でのみ見られる、Marechal Fochといった珍しい品種も育てられています。
トンプソンヴァレーのおすすめワイナリー：Monte Creek Winery
Monte Creek Winery（モンテ・クリーク・ワイナリー）はカムループス最大のワイナリー。
季節ごとの素材を使ったパティオでの食事、受賞歴のあるワイン、そして川沿いの素晴らしい渓谷の景色が楽しめます。このワイナリーは、2020年初めにカムループスのベストワイナリーとウェディング会場にも選ばれたそうです。
シュスワップ Shuswap GI
シュスワップGIは、オカナガン・ヴァレーの北、トンプソン渓谷の東に位置しています。
シュスワップはBC州で最も寒冷なワイン生産地で、土地の多くは、標高の高いコロンビア山脈上にあり、標高の高すぎるエリアではブドウ栽培ができません。シュスワップ湖周辺の川の流れに沿った、農業に適した景観と、気候条件を持つ地域を慎重に捉えて、ワイン畑が設計されています。
現在、約101エーカーのブドウ畑はこの地域に広がっており、それぞれが独自の微気候（microclimate）に適したブドウが植えられています。
代表的なブドウ品種
白：オルテガ・シーガレーベ・ゲヴェルツトラミネール・ケルナー・Madeleine Angevine・バッカス・Madeleine Sylvaner
赤：ツヴァイゲルト・Marechal Foch・ピノノワール
ワインは1997年ごろから作られていて、主に冷涼気候のブドウ品種を使用しています。
シュスワップのおすすめワイナリー：Sunnybrae Vineyards & Winery
Sunnybrae Vineyards & Wineryはシュスワップ湖畔に佇む家族経営の小さなワイナリー。
ケルナー・シーガレーベ・オルテガなどのデリケートで優しい味わいの白ワインと、いまやカナダ・BC州で見つけられる珍しい赤ワイン品種Marechal Foch（マレシャル・フォシュ）を使ったワインがとても美味しかったです。
オルテガは、リンゴ、洋ナシ、マーマレードの柔らかいニュアンスと密かなスパイシーな後味が特徴です。魚料理やタイ料理、カレーなどなスパイシーな料理と相性抜群です◎
赤ワイン・Bastion Mt Redは、マレシャル・フォシュ100％を使用、アメリカン・オークで熟成され、オーク樽からくるトースト香と、ブラック・チェリーと酸味のあるプラムの香りがバランスよく広がります。フィニッシュにはスパイスとバニラのタッチが特徴です。
どちらも少量生産で、ワインはワイナリーかサーモンアーム・カムループス市内のリカーストアまたはレストランのみで消費されています。バンクーバーでは見られない、貴重なワインです。
まとめ＆お知らせ
いかがでしたでしょうか？
トンプソンヴァレー（カムループス）もシュスワップも、バンクーバーから車で5時間ほどかかりますが、大小の透き通った美しい湖たちや、雄大な森の中のコテージやキャンピングも楽しめる、カナダらしい魅力の詰まったエリアです(#^.^#)
どちらも、ブドウ栽培が始まったばかりの小さなエリアですが、BCのワイン生産はオカナガンから外へ外へと広がっている傾向もあり、将来がとても楽しみです♪
Eri’s Wine clubブログでは、カナダからこれからも知られざるワイン情報を発信していきます。
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記念すべき、再開1発目のワイン会は8月27日、バンクーバー在住のヨガインストラクターのTomokoさん（Tomokoさんのインスタグラム）をお招きして、ワインヨガの会を開催します！
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それでは、最後までブログをお読みくださり、ありがとうございました！
Eri🍷
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